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富山城

 昭和29年、富山城址一帯で富山産業大博覧会が開催されました。昭和20年8月2日未明のアメリカ軍の空襲によって、壊滅的な被害(死者2275人・市街地の9割以上が焼失)を受けた富山市街の復興事業完了を記念して開催されたものです。その際、記念の恒久建築物として建設されたのが富山市郷土博物館(富山城)です。
富山城の写真  旧本丸鉄門跡の石垣上に建てられた鉄筋コンクリート造りの建物で、望楼を乗せた3重4階の天守、二重二階の小天守など、城郭の意匠でまとめられています。外観は、彦根城や犬山城などの現存天守を参考に設計されており、戦後の天守闇建設のさきがけと云われています。博覧会の会期中は、「美の殿堂」として各種の展覧会が開催され、最上階からは富山市街のみならず立山連峰が一望できたため、多くの人で賑わいました。なお富山城には、江戸時代の築城当初から天守閣はありませんでした。
 会期終了後は郷土博物館として活用され、郷土のことを紹介する中心的な博物館であるとともに、中心市街地のランドマークとして広く市民に親しまれています。平成15年からは2年間をかけて耐震改修工事を行なうとともに、内装を一新し、より多くの人々が訪れやすいよう整備が行われました。
 建設から半世紀を経たこの建物は、富山市のシンボルとして、また戦災復興期を代表する建築物として、平成16年に国の登録文化財として登録されました。
 
富山城 全景
富山城 全景
入口
入口
天守閣からの眺め
天守閣からの眺め
 

 
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